橋上HC語る楽天“機動力野球” 「走ることでしか好機作れない」
――他の作戦を取る余裕がない、と。
「そういうことです。そりゃあ、私が現役だった頃の(野村監督率いる)ヤクルトだったら、盗塁は作戦のひとつ。でも、現状では走ることでしかチャンスを作れない」
――選手は戸惑いませんでしたか。
「その辺はキャンプから盗塁と次の塁への意識付けはしていましたから。いきなりシーズンに入ってから『走れ!』といっても難しいですからね」
――それにしても、盗塁が得点に結びつかないのはもどかしくありませんか。
「それは今後改善していくしかない。正直、外国人選手が期待通りの成績を残せないから試合に出ている、という選手も多い。助っ人が働かないのなら、自前の選手で何とかするしかありませんからね。彼らが実戦を積んで成長すれば、良い方向に向かうと思います」