橋上HC語る楽天“機動力野球” 「走ることでしか好機作れない」
今季、楽天の大久保監督が掲げた機動力野球。「目標は200盗塁」とブチ上げ、開幕から選手を走らせまくっている。しかし、一方でOBや評論家からは「根拠のない盗塁が多い。やみくもに走らせればいいってもんじゃない」という声も出ている。楽天の盗塁企画数はリーグトップの78だが、成功数49は同2位。成功率・628もリーグ4位だ。
180得点も同最下位と、暴走してチャンスを潰したり、走っても点に結びつかないケースが多い。今季から楽天に復帰した橋上秀樹ヘッドコーチ(49)はどう考えているのか。
――楽天の機動力野球は「ただの暴走ではないか」という声が出ています。
「そうは言うけど、今のウチは走るしかないんですよ。批判する人は、自分が監督になって(作戦を)考えてもらいたいですね」
――盗塁は失敗した時のリスクが大きいですが。
「その『失敗するとチャンスを潰す』というのは、他にも作戦が立案できるチームの考え方。ウチのチームはそうじゃありませんからね」