脇谷は3年ぶり 巨人で相続く“出戻り”は来季大改革の予兆

公開日: 更新日:

■堤GMは就任直後に矢野と須永をトレードに

 この日の会見で高橋監督が「脇谷はこの2年間、西武ライオンズでプレーして選手としての幅が広がって成長した」と言ったように、他球団の野球や環境を知った生え抜きを戻すことで、チームに新たな風を吹き込む狙いもあるのだが、それだけではない。

「今年5月に就任した堤GM主導のもと、今後は積極的にトレードを行うと見られています。堤GMは就任直後に矢野と須永を交換要員に日本ハムと複数トレードをまとめた。これまでの巨人は、選手を出し渋る、と他球団の編成担当から評判がよくなかったが、代打の切り札で巨人ファンからの人気が高かった矢野の放出に踏み切った。戦力強化という意味合いはもちろん、より多くのチャンスを求める選手の側にも立った判断です。今回の出戻り人事は、仮に他球団に放出しても必要な人材はきちんと戻すというチーム内へのアナウンスでもある。要するに由伸監督と堤GMのもと、これからは頻繁にトレードを行っていくというアピールでもあるともっぱらなのです」(別のチーム関係者)

 巨人は今季、リーグ4連覇を逃しながら、このオフは目立った補強を行っていない。貧打解消の救世主となる長距離砲の大物助っ人外国人を探してはいるものの、高齢化が進む戦力には投打ともに問題が山積している。今後、それを解消するためのトレードが頻発しそうである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動