脇谷は3年ぶり 巨人で相続く“出戻り”は来季大改革の予兆
西武からFAで巨人に復帰した脇谷亮太(34)が7日、都内の球団事務所で会見。高橋由伸監督(40)、堤GMも同席する中、「うれしいの一言。(入団)1年目からずっとお世話になっている監督に少しでも恩返しがしたい。目標? ズバリ、胴上げ。それに尽きます」と語った。
脇谷は、巨人が13年オフにFAで片岡を獲得した際、人的補償で西武に移籍。プロテクトリストから漏れて“放出”された。それから2年でFA選手として復帰。過去に例のないケースだが、“出戻り”ということでいえば、このオフは同様の人事が相次いだ。
「08年オフに日本ハムへトレードに出され、13年限りで引退した二岡(智宏=39)が二軍の打撃コーチに就任。09年オフにオリックスへトレードで移籍し、このオフに日本ハムでユニホームを脱いだ木佐貫(洋=35)はスカウトとして戻ってくることが内定している。今回の脇谷にも数年後にはコーチのポストが用意されることになると思います」(球団関係者)
巨人は、原前監督が計12年に及ぶ長期政権を築いた弊害で、組閣が硬直化。コーチや球団スタッフの入れ替えが少なく、戦力と同様に高齢化が進んでいた。指導者経験がゼロに近い高橋監督が就任し、来季こそ一軍に内田打撃コーチ(68)、尾花投手コーチ(58)ら経験豊富なベテランを二軍から配置する体制を敷いたが、数年後を見据えて首脳陣の若返りも課題の一つになっている。二岡らの復帰はそのための人事でもある。