FA選手相次ぎ残留表明 巨人・阿部に迫る「捕手復帰」Xデー
巨人は1日、7日から行われる秋季キャンプのメンバー29人を発表した。今季固定できなかった捕手は、小林誠司(26)をはじめ、河野、鬼屋敷の24歳コンビが選ばれた。
貧打線の強化と共に正捕手不在の問題もこのオフの重要課題。「補強ポイント」といわれていたが、FA権を持つ炭谷(西武)、嶋(楽天)、大野(日本ハム)がいずれも残留を表明。先日のドラフトも即戦力の上位候補ではなく、4位で大学生捕手を指名した。これからトレードの可能性はあるものの、レギュラー級の獲得は難しい。となると、来季も捕手はほぼ現有戦力が濃厚。今季同様、相川亮二(39)と小林の一騎打ちになりそうだ。さるチーム関係者がこう言う。
「FA組では昨オフに嶋、今オフは炭谷を筆頭に調査したけど結局残留。ドラフトでも上位で捕手を獲得しなかった。原前監督は今季、大黒柱の阿部を一塁に転向させてまで2年目の小林にチャンスを与えたが、二軍暮らしが続くなどモノにできず。相川が故障離脱しても、34歳の加藤と併用。つまり、小林ひとりには任せられないと前監督がレッテルを貼ったことになる。たとえ監督が交代しても、その評価を覆すのは簡単じゃない。現段階では実績がある相川が正捕手候補筆頭なのは間違いない」