ヤクルト退団浮上で 巨人はバレンティンにも手を出すのか
■CSで中日に惨敗で「大補強」敢行
巨人は今季、総勢13人もの外国人を在籍させた。外からも国内他球団からも助っ人をかき集め、ポジションがかぶろうが、「競争」の一言で片付ける。巨人の球団関係者は「今年のオフはなりふり構わない年。07年オフに似ている」と指摘する。
07年とはFAで獲得した小笠原を中心に5年ぶりにリーグ優勝を奪回した年である。それなのに、大補強を敢行した。初めて開催されたクライマックスシリーズ(CS)で中日に惨敗したからだ。日本シリーズに出られなかったことで、当時の渡辺恒雄球団会長が大爆発。不振だった外国人補強について「こんなバカな状況で補強しないでいられるか。オレは十何年、言い続けているが、ロクな外国人がいない。クロマティ、ちょっとローズとペタジーニぐらい。全部間違っている。それが分からねえ、フロントがどうかしてるわな。だから負けるべくして負けるんだよ。これを教訓にして来年、生かせないようなら、巨人はおしまいだな」とブチまけた。
慌てた球団はヤクルトからラミレスとグライシンガーを、横浜からクルーンを獲得した。前出の巨人関係者が続ける。