ヤクルト退団浮上で 巨人はバレンティンにも手を出すのか
バレンティンが退団となれば、DH制のあるパ・リーグ球団が獲得に乗り出すことが考えられるが、「いやいや、守らないといけないセだって十分あり得る。特に巨人です」と、さる球界関係者がこう言った。
「規定打席に到達したセの外国人選手の中で、バレンティンの成績は群を抜いている。波があるといっても、打点はトップの筒香に6点差の4位、本塁打は3位。ヤクルトには資金の問題があるが、巨人からすれば年俸3億6000万円は決して高くはない。巨人の同じレフトを守る助っ人のギャレットは打率・254、59打点、22本塁打。走れない、捕れない、投げられないの『3ない』守備力は2人ともいい勝負。バレンティンは30本塁打以上100打点をクリアできることを証明しているし、狭い東京ドームならもっと量産できると見る専門家もいる。ヤクルトの関係者の中には『どうせ巨人が取りに行くんじゃないの』と見ている人もいます」
2年連続でV逸した巨人は、今年も深刻な貧打に泣かされた。もちろん大砲は欲しいが、ギャレットの年俸も3億円。マジメな性格で研究熱心なだけに、来季も残留が濃厚だという。同じポジションで高額年俸の助っ人を何人も抱えるなんて、さすがに不経済ではないか、なんて指摘はこの球団においてはヤボである。