坂本ようやく覚醒も 巨人クルーズ“尻叩き効果”倍増は来季
■レギュラーは安泰
巨人の坂本勇人(27)が昨7日の阪神戦も先発を外れた。4日の中日戦で左ヒザに自打球を受けた影響で、これで2試合連続である。
V逸は目前。打率トップを快走していることもあり、ベンチで戦況を見守った。八回に代打で登場したものの右飛。遊撃にはルイス・クルーズ(32)が入った。
巨人はここ数年、坂本の代わりがいないことが弱点とされてきた。それが、今季からクルーズが加入。正二塁手ではあるが、「本職は遊撃か三塁」と言うように、遊撃でも軽快な守備力を見せた。チーム関係者がこう言う。
「ここ数年、坂本が低迷していたのは、ライバルがいないことが要因とみられていた。気の緩みじゃないけど、どこかに安心感というか、レギュラーは安泰という油断があったでしょう。それは原前監督もよく指摘していたことで、クルーズを獲得した時、堤GMは『クルーズはショートもできる。坂本であっても競争』と主将の尻を叩く意味合いもあるとしていた。その効果なのか、覚醒した坂本は打率・346で初の首位打者獲得を視野に入れる。これはクルーズ効果ともっぱらなんです」