会見で礼節強調 日馬富士が師匠の“引退勧告”を拒否した夜

公開日: 更新日:

 自ら17年間の土俵人生に幕を下ろした横綱日馬富士(33)は「このことがマスコミの皆さまに知られて、親方と話して、横綱の名前に傷がつかないよう責任を取りたいと親方に話した」と、引退の決断時期は事件が明るみに出た直後だったと話した。

 が、事実は多少、異なる。ある親方が言う。

「ビール瓶で殴打という報道が出た2、3日後、伊勢ケ浜親方(57=元横綱旭富士)が日馬富士に引退を迫ったと聞いています。しかし、その時点で日馬富士は『まだ現役を続けたい』と、引退を拒否。親方は一晩かけて説得したが、日馬富士は『それだけは……』とクビを縦に振らなかったようです」

 伊勢ケ浜親方は会見でも、「よその部屋の関取に指導して、それが行き過ぎた。横綱として名を汚したと思う。その責任は取らなければいけない」と話していた。少なくとも、事件が明るみに出た時点で覚悟を決めていたのは親方の方だったというわけだ。

 日馬富士は日本国籍を取得しておらず、引退後は親方になるつもりもない。相撲で稼げるのは、あくまでマゲを結っている今しかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動