初代専任監督が斬る 高倉なでしこアルガルベ杯初戦惨敗
ポルトガルで開幕したアルガルベ杯(現地時間28日)で高倉麻子監督率いる「なでしこジャパン」(世界ランク9位)が、オランダ(同7位)を相手に2―6のスコアで惨敗を喫した。
4分、8分、31分、35分となでしこDF陣のミスもあって0―4のワンサイドゲーム。37分にMF中島がワザありの左足シュートで1点を返したものの、44分、52分にもゴールを叩き込まれて1―6。それでも途中出場のFW岩渕が82分、右サイドを持ち前の鋭いドリブルで突破し、シュートを決めて「ホンの少しだけ面目を保った」格好だ。
試合終了直後、中島が「情けない。悔しい」とコメント。確かにスコア上では惨敗である。しかしながら「必要以上に悲観することはない」となでしこジャパン初代専任監督の鈴木良平氏(解説者)がこう続ける。
「5失点した前半、日本選手に足りなかったのは『前向きで積極的な守備意識』です。相手の攻撃に対して“受け”に回ったことでミスを誘発したり、マイボールになってからの反撃が迫力を欠いた。得点者以外にもFWの田中、横山、MFの長谷川、増矢と攻撃系にタレントもいる。<個の力>でオランダにヒケを取っていたわけではない」
2戦目は世界ランク20位のアイスランドが相手だ。なでしこは攻守に圧倒し、オランダ戦のマイナスイメージを払拭したいところである――。