W杯まで4カ月 サッカー界の論客がハリル監督を徹底検証
6月14日に開幕するロシアW杯。ハリルホジッチ監督(65)は、日本代表を決勝トーナメントに導いてくれるのか? サッカー界を代表する論客である、鈴木良平初代なでしこジャパン専任監督(68)と、六川亨元サッカーダイジェスト編集長(60)が改めて指揮官を徹底検証――。
■「限られた好機を試行錯誤の場に」
――前任者のザッケローニ監督は主力を固定して戦いましたが、ハリルは多くの選手を呼んでテストを繰り返しています。
六川亨「14年ブラジルW杯のザック日本にはMF香川、FWの本田、岡崎やDF長友ら伸び盛りの選手と、MF長谷部、GK川島ら円熟期を迎えた選手がチームの根幹をなし、ザックは彼らを主軸として信頼しました」
鈴木良平「名前の挙がった選手は下り坂にあるとはいえ、いつまでハリルは迷い続けるつもりなのか? W杯出場を決めた後の17年11月の欧州遠征で本田、岡崎、香川を外したが、彼らは代表から放逐されるほど衰えてはいない。相手はブラジルとベルギー。世界の強豪国を相手に経験値に磨きをかけるチャンスはめったにない。しかし、指揮官は限られた好機を試行錯誤の場にしてしまった」