開幕へ仕上がり順調も 鹿島・内田が代表復帰できない理由
ドイツ・ブンデスリーガ2部ウニオン・ベルリンから8シーズンぶりに古巣の鹿島に復帰したDF内田篤人(29)が、3日のプレマッチ・J2水戸戦に右SBとして先発出場して後半36分までプレーするなど、順調な仕上がりを見せている。
ドイツ1部シャルケ時代の15年に右ヒザを故障してから公式戦の出場機会はゼロ。長いブランクにも内田本人は「問題ない」と強調。90分フル出場の可能性について聞かれると「持たせようと思ったら、いつでも持たせられる」という独特の物言いで自信を見せた。
「鹿島のレギュラー奪取はもちろん、内田は日本代表復帰も本気で狙っている」とは某マスコミ関係者。もっとも「現時点で代表の右SBは、仏1部の名門マルセイユでレギュラーを張っている酒井宏(27)がレギュラー最右翼。日ごろから各国代表級の外国人アタッカー相手に堂々と渡り合っており、ハリルさんの評価もすこぶる高い」と、こう続ける。
「左SBのレギュラー候補は、新天地をトルコに求めた長友(31)。サブとして両SBにもうひとりずつ置く場合、右なら右、左なら左しかできないSBではなく、例えばドイツ1部ハンブルガーDF酒井高(26)のように両SBをこなせる選手、CBとSBを任せられる浦和DF槙野(30)、CBにSB、そしてボランチと守備的なポジションはどこでもOKのG大阪DF今野(35)みたいなユーティリティー系の選手がW杯メンバーに入るでしょう」
右サイドのスペシャリスト内田に戻る席はないのである。