エンゼルス大谷の指先を蝕むアナハイムの気候と自身の体質
本拠地のあるアナハイムは、年間を通じて気候が温暖で、暮らしやすい土地柄として知られる。
米気象サイトによれば、年間の平均湿度は60%前後で、快適に過ごせるとはいえ、あくまでも日中に限ってのこと。この日の試合前の湿度が27%だったように、夜は極端に乾燥するケースもある。つまりナイター時はマメができやすく、できたマメが潰れやすい気候なのだ。
中でも開幕直後の4月と、ポストシーズン進出争いが熾烈になる9月は、その傾向が顕著。9月の日中の平均湿度は81%と高い一方、夜間は56%まで低下。喉の渇き、肌の乾燥を自覚するとされる40%を切る日も珍しくない。
エンゼルスは優勝争いが佳境に入る9月に本拠地でのナイターが9試合組まれている。つまり開幕直後と、シーズン終盤の重要な時期が問題となる。
■学生時代から悩まされ…
ソーシア監督が「日本でもあったこと」と話したように、そもそも大谷はマメができやすい体質だ。
日本ハム時代は公になっただけでも、2015年7月、16年4月と7月に、右手中指や人さし指にできたマメの影響で、途中降板したり、先発ローテーションを外れたりしている。