中日新助っ人獲得に動き “ドミニカ人秘密兵器”にセが警戒
セ・リーグの5位に甘んじる中日が新外国人の獲得に動いている。
球団の総帥、白井文吾オーナー(90)がポロリと漏らしたところによれば、狙っているのは「ドミニカ人」で「年齢20代の若手」。投手なのか、打者なのか。それすら判然としないものの、森繁和監督(63)が数年前から独自に調査を続け、改めて「こいつはいける」と球団に獲得を要請した逸材なのだという。
「交渉は大詰めで正式契約が間近という話ですよね。この時期に日本にやってくる外国人は、まず当たらない。でも、中日だけは別。新助っ人がドミニカ人というなら、マルティネスと森監督のラインでしょう。西武、巨人で活躍し、『マルちゃん』の愛称で親しまれたマルティネスは母国のドミニカ球界の顔役のひとり。その線でドミニカと太いパイプをつくった森監督には、優先的にいい選手が供給されるルートができている。2人のラインで外れた助っ人の方が少ないですからね」(セ球団渉外担当)
森監督は落合政権でのコーチ時代からオフのたびにドミニカへ視察に出掛け、現地のウインターリーグでは日本人で初めてコーチとしてユニホームを着た経験がある。ウインターリーグの試合前のブルペンで入団テストを行い、それをネット裏で見るしかなかった日本の他球団編成担当者を唖然とさせたこともあった。落合元監督とともに中日を退団し、在野の評論家として活動しているときも、自費でドミニカに足を運ぶなど、関係を継続してきた。