手負い御嶽海が白鵬に初黒星 “一瞬棒立ち”の悪癖突き一気
誰がこの結果を予想しただろうか。
かたや全勝の横綱白鵬(33)、かたや7日目から休場してこの日から再出場の小結御嶽海(26)。誰もが前者の勝利を疑わない中、最後に土俵に立っていたのは左足のケガが癒えぬ御嶽海だった。
「勝つとしたらアレしかない。立ち合いで全部決まるから、そこを予想していた。しっかりできたと思います」
と支度部屋で振り返った御嶽海が取った相撲が、左差し封じだ。立ち合いから右手を白鵬の左腕の付け根あたりに押し付けると、そのまま一気に押し出し。「白鵬は狙いが外れると、引いたり、一瞬棒立ちになる悪癖がある」とは相撲記者の弁だ。
もっとも、勝利の代償は大きかったのか、土俵を下りるときは呼び出しの肩を借りた御嶽海。ケガが悪化していなければいいが……。