御嶽海の大関とりは一から出直し…稽古不足で“押し”忘れる
これでは大相撲の看板は張れない。
直近の2場所で22勝している関脇・御嶽海(25)。今場所11勝以上なら大関昇進のチャンスはあったが、20日の正代戦であえなく消滅した。
御嶽海は右を差そうとするも、正代の左おっつけに阻まれ、苦戦。辛抱しきれずに引いてしまい、電車道で一気に押し出された。これで5敗となり、大関とりは一から出直しだ。
御嶽海は本来、押し相撲の力士だが、天性のセンスもあって四つでも弱くはない。しかし、それがアダになっている。
「前日の竜電戦でも、左おっつけで右差しを封じられて負けた。そもそも、押し相撲なのになぜ右差しなのか。流れの中で差すならともかく、御嶽海は自分から積極的に差しにいっている。自他ともに認める稽古不足なので、何場所も続けて好調を維持できない。だから、安易な手で勝とうとしているのでしょう」(ある親方)
かつては「押し相撲を極められる」と評価の高かった御嶽海。もう一度、鍛え直すしかない。