アジア杯V逸で痛感した 森保ジャパンの決定的な「弱点」
アジア杯の準優勝自体は、そんなに悲観する結果でもないとは思う。しかし、あまりに負け方が良くなかった。
準決勝のイラン戦のデキが良く、中3日で行われた決勝のカタール戦への期待値が高かっただけになおさらだ。特に前半は日本選手のプレスがまったくかからず、ボランチやDFライン付近に空いたスペースをいいように使われ、「2失点で済んでラッキー」というのが正直なところだ。
大会を通して森保ジャパンの決定的な弱点を痛感した。「1トップのスタメンFW大迫が不在の場合、日本の攻撃力は極端に低下する」である。
中でも決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦は顕著だった。
右臀部の違和感でエースFWを欠いた森保ジャパンのボール保有率は23%に終わり、シュート本数はサウジの3分の1の5本にとどまった。試合は日本DF陣が体を張って守備に奮闘。1―0でモノにしたが、日本サッカーの良さを発揮できず、低調な試合内容となった。
■「抜きんでているFWが大迫しかいない」