アジア杯活躍で移籍金急騰 CB冨安は欧州名門移籍に現実味
日本代表関係者が「森保ジャパン最大の収穫」と口を揃える。日本が2大会ぶりの決勝進出を果たしたアジア杯で、一気にその存在感を増しているチーム最年少のCB冨安健洋(20=シントトロイデン)である。
世界を知るDF長友佑都(32)が、「彼はすごい、本当に。ちょっと規格外」と驚嘆するプレーを連発。事実上の決勝戦といわれたイランとの準決勝では、「イランのメッシ」と称されるアジア最高のFWアズムンを完璧に封じ込め、完封勝利の立役者になった。
現地で取材中の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「高さ(188センチ)があり、フィジカルコンタクトにも強いうえ、スピードもある。プラスして1対1の駆け引き、冷静な判断力、クレバーさもストロングポイント。ベルギーへの移籍後、急激なスピードで成長しています。現時点で先輩CB吉田の後継者と言って差し支えないが、まだ二十歳で年齢的にさらなる成長の余地があるわけですから、末恐ろしい」
■大会前の8億円から16億円に
昨年1月にJ2福岡からベルギー1部のシントトロイデンに移籍。レギュラーに定着すると、12月には早くもドイツ1部ブレーメンへの移籍話が浮上した。