メジャー移籍は先延ばし?ベイ関係者が抱く筒香残留の期待
■渡米を見越した打撃フォーム
数年前からメジャー仕様へのモデルチェンジを図り、渡米を見越してメジャー投手特有の動く球筋を想定したタイミングの取り方を試行錯誤。日々、打撃フォームの微調整を欠かさず、打席ではそれがブレーキとなって数字に表れている部分もあった。20日からの阪神3連戦も11打数1安打。打点なしだった。
筒香の入団当初とは違い、チームはかつての弱小球団ではなくなりつつある。キャプテン就任から1年後の16年に11年ぶりのAクラスでCSに進出。翌17年は3位から日本シリーズに出場した。今季、悲願のリーグVを果たせば大手を振って海を渡れる一方で、「優勝を逃せば、チームへの思いが強い筒香が来年のメジャー挑戦を封印するはず」とチーム関係者は期待するのだ。
少年野球界の問題を提起するなど責任感の強い主砲。10年間所属したチームの優勝を見届けずに海を渡れるかどうか。
チームに残留すれば、年俸4億円が球団に重くのしかかるのは事実だ。が、海外FA取得は21年シーズン。来季、優勝を果たして、ポスティングで海を渡ることが球団への最大の恩返しになる。