実はダル評価せず?カブス新監督は解説者時代に酷評ばかり
五回に差し掛かると「そろそろ代え時」とボロクソ
スポーツライターの友成那智氏が、当時のロス氏の解説をこう振り返る。
「不振だった昨季前半は特に辛辣なコメントが目立ちました。『あんなに高い年俸をもらっていながら、本拠地で勝てないのはおかしい』『歩かせすぎだ』などと、批判的だった。中盤になって崩れるケースが少なくなかったことから、五回に差し掛かると『そろそろ代え時ですよ』と、言いたい放題でした」
17年オフ、カブスは15年のサイ・ヤング賞右腕アリエッタ(現フィリーズ)との契約延長を見送り、ドジャースからFAになっていたダルと長期契約を交わした。この時もロス氏は「アリエッタを逃したのは失敗だったのではないか」と球団の補強をやり玉に挙げた。
「今季の開幕投手に、年俸約24億円のダルではなく、約13億円の右腕ヘンドリクスを指名したことからも、ロス監督がダルを評価していないことがうかがえます。ヘンドリクスには開幕のブルワーズ戦で完封(103球)させたのに対し、2戦目のダルは6安打3失点ながら4回で降板を命じています(73球)。指揮官はダルのような力投型の投手は好きではないのでしょう。解説者時代のイメージが拭い切れてないのかもしれません」(友成氏)
ダルが白星を重ねるには指揮官の評価を覆すしかなさそうだ。