実力不足の山口俊がブルージェイズで課せられる本当の役割
依然として起用法が定まらないブルージェイズ・山口俊(33)が17日(日本時間18日)、紅白戦に登板した。
ここに来て、先発4番手の右腕アンダーソンが左脇腹を痛めて離脱した。山口がアンダーソンの代役を務める可能性が浮上したものの、モントーヨ監督は、この日本人右腕の起用法に関して「はっきりしたことは言えない。先発候補はいくらでもいる」と言葉を濁した。
現状、ブルージェイズの先発陣は、エース左腕の柳賢振(33=韓国)ら、30歳すぎのベテランばかり。揃って故障が多いだけに、指揮官は各投手の負担を減らすため、先発6人制を敷く構想を明かしている。
しかし、山口も含めた残りの先発候補は実力不足。地元メディアなどによれば、モントーヨ監督は経験を積ませたい若手をオープナーで使い、日本で抑えの実績もある山口をいわゆる第2先発で登板する「バルクガイ」での起用も検討しているという。
このバルクガイはオープナーの後を受けて通常、3~4イニングを投げるため、試合展開によっては勝ち星が転がり込む。昨季は21試合でバルクガイを務めたレイズの左腕ビークスが6勝(1敗)をマークした。