大谷に異変 初回KO復帰登板で目立った“カーブ頼り”の真意
今季、投打の二刀流に復帰したエンゼルス・大谷翔平(26)に異変である。
2季ぶりに登板し、1死も取れずに3分の0回でKOされた日本時間27日のアスレチックス戦ではカーブを多投したのだ。
全30球のうち直球が16球に対し、カーブは8球。四球を与えた2番ラウレアーノに対しては7球のうち4球がカーブだった。
球速にこだわる大谷がカーブを多用しているのは、実はこの試合に限ったことではない。今月上旬に全体練習が再開してからは、ブルペンでの投球練習や紅白戦で他の球種以上に投げ込んできた。
米国では変化球の中でも特にカーブは肘への負担が大きい球種とされる。
多くの肘の専門医は、故障につながるため成長期の投手が投げる球ではない、と警鐘を鳴らしているほどだ。
もっとも最近では、大谷が受けた肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術明けの投手がリハビリの段階でカーブを多投するケースが増えている。肘への負担が少なくないカーブをあえて投げることで、しっかりとした腕の振りや肘の使い方、制球を身につけるのだという。