またも引導渡せず…白鵬と鶴竜に横審「様子見」悪しき体質

公開日: 更新日:

 いくら昔はケガ知らずで強かったとはいえ、いまの鶴竜はケガの上に衰えが激しく、白鵬は計画的な休場で延命を図っている。そこに横綱の美学とか潔さなんてものは皆無。例えば千代の富士は周囲から「まだまだやれる」と言われながら、「体力と気力の限界」と、引退した。

 突発的なケガが癒えるまで仕方なく休場するならまだしも、白鵬は自分が勝つために計画的な休場を繰り返し、自身の優勝が危ういとなれば終盤でも平気で途中休場する。横綱は休んでも番付が下がらないことを悪用していると言ってもいい。

 横綱の出処進退は不祥事でも起こさない限り、基本的に自分自身でしか決められない。だからこそ、過去の横綱たちはケガや衰えを痛感すると、余力を残しながら責任を感じて引退していった。そんな横綱に唯一、「引退勧告」ができるのが横審なのだ。

 横綱の地位を脅かすような力士が出てこないのは問題とはいえ、このままやりたい放題を許せば相撲は単なるスポーツとなりかねない。横審も「もうひと場所様子を見て……」なんて言わず、白鵬にさっさと引導を渡すべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続