広島九里が347球 キャンプで何百球も投げ込む意味あるの?
投げも投げたり300球――。
4日、広島の九里亜蓮(29)がブルペンで怒涛の投げ込みを行った。その数、なんと347球。変化球を交えながら約2時間も投げ続けた。
スポーツ紙は「球団最多記録更新!」などと大騒ぎ。現役時代の佐々岡監督が330球投げたとか、黒田は340球だったなど、1日の球数記録を交えながら「新記録」と報じた。
もちろん投げ込みが無意味とは言わないが、ここまで多く投げる必要はあるのか。
■推奨はしない
ロッテや米インディアンスで活躍し、引退後はオリックスとロッテでコーチを務めた小林雅英氏は「必要かどうかと言われたら、必要ない」と、前置きしてこう続ける。
「300球を投げ込んだからといって、急に体力がつくわけではありません。むしろ、アフターケアをきちんとやらないと故障と疲労が心配です。じゃあ無意味かと言えば、そうとも言い切れない。達成感は得られるし、それが自信につながる場合もある。九里がこの投げ込みで自信を持ち、開幕に臨めるならば、それは本人にとって意味があるということです。もちろん、推奨はしませんが、調整法は選手個々で異なる。『正しい投げ込み』や『間違った投げ込み』はありませんからね」