阪神ドラ1佐藤輝明「グラブ3つ持参」でキャンプインの不安
ドラフト1位ルーキー佐藤輝明(21=近大)は、3つのグラブをバッグに入れてキャンプ地の沖縄に入った。
矢野監督からは外野起用の構想を伝えられているものの、メーカーには自身が強いこだわりを持つ本職の三塁用グラブも発注。ついでに一塁用もつくった。
「矢野監督は糸井と右翼のポジションを争わせる意向ですが、糸井の調子次第では内野へはじき出されることも考えられる。佐藤輝がこだわる三塁には昨季28本塁打の4番・大山がおり、野手だけで3人いる助っ人外国人との兼ね合いを考えると、一塁という選択肢も出てくる。つまり、期待の新人といっても、ポジションは流動的。キャンプでは外野・三塁・一塁とせわしなく動き回ることになります」(阪神OB)
抜群の打撃センスと長打力を兼ね備える佐藤輝は、即戦力の中軸候補と期待される。が、ただでさえプロの水に馴染むのに苦労する1年目のキャンプで、守備だけで3役をこなす負担は小さくない。昨季、12球団ワーストの85失策を記録した反省から、今年は守備力強化に多くの時間を割くだけに、複数ポジションに取り組む佐藤輝が感じるプレッシャーも大きい。