スポーツ界のレジェンドに祝福され「え?どんだけ偉くなったんだ?」
表彰式を終えて記者会見など、一通りの行事を済ませてウェンブリー・アリーナ近くのホテルに戻ると、チームが打ち上げを兼ねた祝勝会を開いてくれました。代表メンバー、スタッフ全員から祝福されたのは覚えているのですが、私の中には8月7日に帰国するまでの記憶がほとんどありません。
メダルを手にして初めて分かったことですが、メダリストは大会期間中から帰国後も、しばらくは多忙なスケジュールに追われるのです。
ロンドンでは、まずJОC(日本オリンピック委員会)が統括拠点として選手村の近くに設置した「ジャパンハウス」にあいさつに出向きました。ジャパンハウスには上村春樹選手団団長、橋本聖子副団長らが顔を揃え、日本バドミントン初のメダル獲得に「よく頑張った」と喜んでくれました。上村団長(1976年モントリオール五輪柔道無差別級金メダル)はじめ、選手団の役員は現役時代に実績を残した方々ばかり。日本のスポーツ界のレジェンドから祝福された喜びはもちろんありましたが、「え? 何これ? 私たち、どんだけ偉くなったんだ!?」と戸惑いの方が大きかった。