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藤井瑞希バトミントン選手

1988年、熊本県出身。青森山田高3年時に1学年後輩の垣岩令佳とダブルスを組み、インターハイ優勝。シングルスと団体も制し、25年ぶりの3冠達成という快挙を果たした。垣岩と出場した2012年のロンドン五輪女子ダブルスで銀メダルを獲得。日本バドミントン史上初となる表彰台に立ち、「フジカキ」として一躍脚光を浴びた。19年に引退。東京トリップ所属。

スポーツ界のレジェンドに祝福され「え?どんだけ偉くなったんだ?」

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 表彰式を終えて記者会見など、一通りの行事を済ませてウェンブリー・アリーナ近くのホテルに戻ると、チームが打ち上げを兼ねた祝勝会を開いてくれました。代表メンバー、スタッフ全員から祝福されたのは覚えているのですが、私の中には8月7日に帰国するまでの記憶がほとんどありません。

 メダルを手にして初めて分かったことですが、メダリストは大会期間中から帰国後も、しばらくは多忙なスケジュールに追われるのです。

 ロンドンでは、まずJОC(日本オリンピック委員会)が統括拠点として選手村の近くに設置した「ジャパンハウス」にあいさつに出向きました。ジャパンハウスには上村春樹選手団団長、橋本聖子副団長らが顔を揃え、日本バドミントン初のメダル獲得に「よく頑張った」と喜んでくれました。上村団長(1976年モントリオール五輪柔道無差別級金メダル)はじめ、選手団の役員は現役時代に実績を残した方々ばかり。日本のスポーツ界のレジェンドから祝福された喜びはもちろんありましたが、「え? 何これ? 私たち、どんだけ偉くなったんだ!?」と戸惑いの方が大きかった。

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