準決勝は格下のカナダペアに苦戦「ヤバい。緊張してミスしてる」と弱音を…
勝てばメダルが確定する準決勝は、これまでにない重圧から私がパートナーの足を引っ張ってしまいました。
日本勢では史上初のメダルに手が届くという雑念よりも、格下のカナダペアに負けるのは許されないというプレッシャーがあったからです。
相手は1次リーグで1勝もできずに中国、韓国の失格による繰り上がりで駒を進めてきたカナダペアです。世界ランキング27位で、世界4位だった私たちからすれば、はっきり言って格下です。勝って当然で、絶対に足をすくわれてはならない相手だったのです。
第1ゲームこそ、21―12と難なく先取しましたが、第2ゲームはリードしながら、終盤での私のミスで逆転を許す(19―21)嫌な展開でした。
私は本番に強いタイプで、過去に自分の力を出し切れないことは、ほとんどありませんでした。この2ゲーム目に関しては極度の緊張からガチガチになり自分のプレーができない。緊張しているのがパートナーにも伝わったのか、次第に令佳の動きも悪くなり、共倒れでした。