ロッテ佐々木朗希「2019年ドラ1」初対決を制す! 実は仲良しオリ宮城との浅からぬ縁

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 軍配は「令和の怪物」に上がった。

 熾烈な優勝争いを繰り広げる1位オリックスと2位ロッテとの首位攻防戦(14日)。ロッテの佐々木朗希(19)、オリックスの宮城大弥(20)による「2019年ドラ1」同士の初対決は、佐々木朗が最速158キロの直球とキレ味鋭いスライダー、フォークを武器に6回無失点、8三振を奪う好投で今季3勝目(2敗)をマーク。チーム51年ぶりとなる優勝マジック9の点灯に貢献した。

 佐々木はこの日、プロ初の中6日で先発。今季は中10日以上の間隔を空け、9月には先発を緊急回避したこともあって、10試合登板にとどまる一方で、宮城はこの日こそ5回5失点でKOされたものの、今季は22試合に登板し、12勝(4敗)をマーク。リーグトップの17勝のエース・山本に次ぐ勝ち星を稼ぎ、チームの快進撃を支えている。

「個人としてチームとしても負けられない試合だったので、勝つことができてよかった」

 佐々木は宮城との対決を終えてこう強調したが、「佐々木は自分のやるべきことに集中するタイプ。あまり他の投手のことには関心がないようですが、宮城が大活躍していることには刺激を受けているそうです」とは、ロッテOBだ。

 身長190センチの佐々木と171センチの宮城は体格はもちろん、投球スタイルも違う。佐々木は同期では同じ右腕の奥川(星稜高→ヤクルト)と比較され続けてきた。ただ、宮城とは高校時代から仲が良く、定期的に連絡を取り合っていた間柄。その分、思い入れが強いという。

U18合宿で意気投合

 2人が親しくなったきっかけは、19年4月に行われた高校日本代表によるU18合宿。佐々木は岩手・大船渡高、宮城は沖縄・興南高に在籍。お互いシャイな性格で波長が合ったのか。同じ練習メニューに取り組んだことで、どちらからともなく話をするようになった。

 その年の9月のU18W杯(韓国)メンバーに選出されると、東京での代表合宿が始まる直前、佐々木の方から「どんな荷物を持っていくの?」と、宮城へ連絡。

 2人とも東京への移動に時間がかかることから、集合日前日に先乗りした。同じく前日入りしていた青森・八戸学院光星高の武岡(現ヤクルト)と一緒に宮城が泊まるホテルに集合。ユニホームを着て「かっこいいよね」と気持ちを高め合ったという。

 宮城は当時、「佐々木とはとてもしゃべりやすいです」と話していた。

「ホテル近くでの食事会では奥川、飯塚(習志野高→早大)と4人で同じテーブルを囲み、肉をつつき合っていましたが、大会期間中、佐々木は特に宮城とよく話していました」(代表関係者)

 プロ入り後は今のところ、連絡を取り合うことはないようだが、宮城自身も「緊張しながらも、いい意味で楽しく野球ができたら」と対決を楽しみにしていた。

 この日は佐々木に軍配が上がったが、今後も繰り返されるであろう2人の投げ合い。宮城も、このまま引き下がるわけにはいかないはずだ。

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