ロッテ佐々木朗希“投げたくてウズウズ”抑えて生まれる効能
前例は、ある。
1月31日、ロッテのドラフト1位・佐々木朗希(大船渡)がキャンプ地の石垣島で自主トレを行った。
昨季、自己最多の8勝をマークした高卒4年目右腕の種市とのキャッチボールを志願。約60メートルの遠投で、伸びるような球筋を目の当たりにした種市は、「あれでも軽く投げていると思うが凄い。速いです」と舌を巻いた。
調整のペースを上げつつある佐々木は石垣島自主トレ期間中、先輩のブルペン投球を食い入るように見ていた。「いつ投げられますか」と川越コーチに聞くなど、投げたくてウズウズしている。
首脳陣はしかし、少なくとも第1クール(1~4日)はブルペン入りさせない方針。佐々木はこの日、「そういうふうに言われたらそうするしかない」と話したが、13日に終了する石垣島キャンプ中にブルペン入りするかどうかも未定だ。
投げたくても投げられないのは、「いつか来た道」ではないか。
甲子園出場のかかった昨夏の岩手県大会決勝は国保監督の方針から、故障を防ぐために欠場。その後、U18の日本代表メンバーとして大学選抜との練習試合に先発、マメをつぶして初回降板ながら県大会以来の実戦で156キロをマークした。