ロッテの逆転V託される佐々木朗希に“田舎の黒帯”がゆえの不安要素
大舞台で投げた経験もない。佐々木は大船渡高3年時の2019年、甲子園出場がかかった強豪・花巻東との岩手大会決勝に登板しないまま、最後の夏を終えた。同年のU18W杯でも、指先にできたマメの影響でわずか1イニングしか投げていない。
「近鉄時代に18歳で4番を務め、名伯楽と名高い土井正博さんは高卒ドラ1に対し、甲子園常連校出身者は『講道館の黒帯』、それ以外を『田舎の黒帯』と呼んでいた。同じドラ1でも場数を踏んでいるか否かで大きく違うというわけです。そんな『講道館の黒帯』のヤクルトの奥川でさえ、優勝争いが佳境の19日の阪神戦で4回途中5失点KO。普段の制球の良さは影を潜め、プロ入り初ボークまで記録した。佐々木と同じ高卒2年目の奥川は星稜高時代、2年春から4回連続で甲子園に出場し、3年夏は準優勝。それでも優勝争いというプロの重圧にのみ込まれてしまった」(球界関係者)
佐々木に求められるのは重圧をはねのけられるだけの精神力か、あるいは重圧に気付かない「鈍感力」か……。
*この記事の関連【動画】もご覧いただけます。