プロレスラー船木誠勝さんが語るヒクソン・グレイシーとの死闘「腕を外そうとするうちに気が遠くなり…」

公開日: 更新日:

 試合当日はいろんな瞬間がありました。会場入りして、東京ドームを見た瞬間、キラキラして見えて。お客さんがいないと余計、広く見え、宇宙空間みたいなんです。デビュー15年の区切りで最強の男とメインイベントができる。「この日のために自分のプロレス人生はあったんじゃないか」と思いました。

 リングに向かって花道を入場した時はすごい歓声。それまでもドームで試合したことはありましたが、プロレスラーに勝ってほしいというお客さんの声援に“気”というものを感じたのは初めて。リングサイドの席に新日本の同期だった橋本真也(故人)、大先輩の藤原喜明さんがいるとわかり、勇気をもらいました。

 試合を解説しますとグラウンド(寝技)になったら不利とわかっていたので、1ラウンド(15分間)の前半、コーナー際で組み合った後、ヒクソンが組み合いから抜けてあおむけに寝転がって誘ってきましたが、僕は立ったまま蹴りを入れました。まさかこの試合で猪木VSモハメド・アリ状態になるとは!

■上から顔にパンチを2発入れた時が勝機だった

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…