プロレスラー船木誠勝さんが語るヒクソン・グレイシーとの死闘「腕を外そうとするうちに気が遠くなり…」
船木誠勝さん(プロレスラー/52歳)
15歳でアントニオ猪木の新日本プロレスでデビュー後、前田日明がエースで大ブームを起こすUWFへ移籍し、藤原組を経て自ら旗揚げしたパンクラスとプロレスから格闘技路線へ進んだ船木誠勝さん。総合格闘技、バーリトゥードの大会がテレビで高視聴率を叩き出す中、世界最強の男、ヒクソン・グレイシーと闘ったのは22年前。当日の数々の瞬間を語ってもらった。
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高田(延彦)さんが1997年にヒクソンとやった時、高田さんが勝てば、プロレス対グレイシー一族の闘いが終わると思っていたんですが、意外と簡単に負けてしまいました。僕は(新日本、UWF時代の先輩の)高田さんの強さを知っていたので、「ヒクソンは相当強い」と思うと同時に「自分も闘ってみたい」と興味を持ったんです。
高田さんが翌年もヒクソンに負けてしまった時、「次は自分に来る」と予感がしました。そうしたら翌年に関係者から「ヒクソンとやる気ある?」と聞かれたんです。「やはり俺に来た!」と思って、「ノーギャラでもやりますよ」と言っちゃいました(笑い)。