プロレスラー船木誠勝さんが語るヒクソン・グレイシーとの死闘「腕を外そうとするうちに気が遠くなり…」
実は決まる前から自分の団体でもバーリトゥード(※何でもありという意味)ルールで試合をやっていて、自分はヒクソン戦のために何試合かやりました。といってもヒクソンとの試合がバーリトゥード4戦目なので、今思えば経験不足は否めなかったですね。
試合が決まってからはほぼ毎日、取材がありました。「勝てますか?」と毎日聞かれてナーバスになっていましたね。
試合の1週間前、本当ならケガするからハードなスパーリングをやったらいけないのに、なぜかヘッドギアもつけず須藤元気選手と殴り合いのスパーリングをやってしまい、僕の目尻がパンチで切れるアクシデント。
元気選手が「あ、すみません」と謝った時、僕は「これで試合ができなくなる」とキレて、周りから止められるまで憂さ晴らしに殴り続けてしまいました。
でも、病院に行くとどうにか試合ができるとわかり、安心したので、須藤選手には悪いことしたなと(笑い)。
■デビュー15年の区切りで最強の男とメインイベント