佐々木朗希の完全試合が注目された裏側 MLBは「20歳でデビュー」が最高の勲章
日本で佐々木朗希が完全試合をやってのけたことは、米国のスポーツメディアでも大きく報じられた。注目されたのは佐々木朗が20歳の若さで快挙を成し遂げたことだ。
メジャーリーグにも20歳以下の年齢でデビューし華々しい活躍をする選手はいるが、日本と比べると極端に少ない。メジャーではどんな有望選手でも2~5年、マイナーでプレーするのが普通なので、飛びぬけて優秀でないと20歳でメジャーに上がることはできないからだ。
実数でいうと昨年20歳でメジャーデビューしたのは1人、一昨年は2人しかいなかった。それゆえ米国のスポーツメディアは、佐々木朗が完全試合を達成した時、20歳の若さでやってのけたことに注目したのだ。
「20歳でメジャーデビュー」した投手はホープ中のホープである。その後、サイ・ヤング賞投手になった者も少なくない。その代表的なケースがサイ・ヤング賞に4回輝いたマダックスと同賞に3回輝いたカーショーだ。この2人は20歳でエース格になっても、おごることなく努力を重ねて効率よくアウトを取る投球術を身につけて球史に残る投手になった。将来のメジャー入りをめざす佐々木朗にとって、この2人の求道者的な姿勢は、多くのサジェスチョンを与えてくれるだろう。