10年前とは隔世の感…メジャーで頭角を現すアジア系選手続出! いまや一大勢力に
開幕から10日ほど経過し、目立った活躍をしているのは今季レギュラーに抜擢されたアジア系米国人のプレーヤーだ。
■ガーディアンズの中国系ルーキーが鮮烈デビュー
その代表格がガーディアンズ(旧インディアンス)のルーキー外野手スティーブン・クワン(24)である。
クワンは中国系3世で、ウリはイチローばりの動体視力とバットコントロールだ。開幕戦でメジャーデビューしてから、この長所をいかんなく発揮し、いきなり「26スイング空振りなし」をやって注目された。これは2000年以降の最長記録である。クワンは開幕から4試合目まで安打や四球で15度も出塁。これは「4試合目までの出塁数」のメジャー最多記録である。
■ヤンキースは日系捕手が正妻定着
もう一人、今季レギュラーに抜擢されたアジア系米国人のプレーヤーにロッキーズのコナー・ジョー(29)がいる。ジョーも中国系3世で、1940年代、祖父の代に広東から移住。父親はサンディエゴで中華料理店を2つ経営する実業家だ。ジョーが注目されるのは、2020年春に睾丸のがんである精巣腫瘍により長期間戦列を離れ、抗がん剤治療で痩せ細りながら、不屈の精神で体力を回復させ、今年レギュラーに上り詰めたからだ。主にDHとして出場しているが、開幕から途切れることなく長打やタイムリーが出ており大化けの可能性が出てきた。