佐々木朗希の完全試合が注目された裏側 MLBは「20歳でデビュー」が最高の勲章
その一方で「20歳デビュー組」の投手には、悪い見本のような者もいる。その代表格が元メッツの豪腕エース、ドワイト・グッデンだ。グッデンは早熟の天才で1984年に19歳でメジャーデビューしていきなり17勝し、新人王に。翌85年には24勝して20歳でサイ・ヤング賞に輝いた。しかし、その後はコカインとアルコールに溺れ、暴力沙汰を起こして度々警察に逮捕された。
最初に留置場にぶち込まれたのはメジャー3年目の86年12月のことで、この時は同じ家で暮らしていた甥のゲーリー・シェフィールドも一緒に逮捕されてニュースになった。シェフィールドは20歳でメジャーデビューした天才打者だが、伯父グッデンの悪影響でコカイン仲間になっていたのだ。現役中、グッデンは優秀な弁護士のおかげで実刑だけは逃れたが、現役引退後の2006年、ついに実刑を食らい7カ月間服役した。
もう一人の悪い見本はフランシスコ・ロドリゲスだ。彼は20歳のときエンゼルスでメジャーデビュー後、セーブ王に3度輝き、08年にはシーズンのメジャー記録となる62セーブをマークした。しかし、09年にメッツに移籍してから感情のコントロールができなくなり、10年8月に内縁の妻の父親をボコボコにして逮捕され、球場から手錠をかけられた姿で連行された。その後、この義父への暴力行為で右手親指の腱を断裂していることが明らかになりファンを呆れさせた。
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