「投壊巨人」桑田流メソッドは悪化の一途…総失点・与四球とも12球団ワーストの泥沼
「桑田コーチは2021年の就任以来、先発投手の“完投”にもこだわった。『理想は中6日で9回135球。完投できる投手を増やしたい』と公約に掲げたが、今季の完投数はリーグでワーストタイの3試合のみ。試合前まで先発の平均投球回数は約5.6回。これもセではワースト2位ですからね」とはさる巨人OB。
広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏がこう言う。
「投手陣の制球力が悪化しているのは、キャンプでの投げ込みが不足していた可能性があります。ウエートトレーニングなどの投げる以外の練習でスピードはアップさせられますが、コントロールはブルペンで投げる以外に向上させる方法はありません。それと、巨人バッテリーは相手の弱点をつこうとしてボールが先行している傾向がある。投手のいいところを引き出してストライクを先行させるよう指示するのも手だし、完投数に関しては原監督の交代の決断が早いのも影響している印象です」
この日の先発・メルセデスは1点リードの五回途中4失点で降板。ウォーカーの一発で、シーズン折り返しとなる72試合目を勝利で飾ったものの、原監督にとって心底喜べない勝利だったことは確かである。