オリ後藤駿太↔中日・石岡諒太で今季初の成立 “駆け込みトレード”頻発の気配
オリックス外野手の後藤駿太(29)と中日内野手の石岡諒太(30)の交換トレードが8日、両球団から発表された。
後藤は前橋商高から2010年のドラフト1位でオリックスに入団。高卒新人野手としては球団史上初の開幕一軍入りを果たすなど、俊足と強肩堅守を武器に活躍した。しかし、18年から徐々に出場機会を失うと、プロ12年目の今季も26試合出場で打率.184と苦しんでいた。
石岡はJR東日本から15年のドラフト6位で中日に入団。19年オフに育成選手となり、昨季途中に支配下登録に返り咲いた苦労人だ。7年目の今季は4月にウエスタンの月間MVPを受賞。一軍昇格後は11試合で打率.360と結果を出していた矢先の移籍となった。
「外野手の補強を望んだ中日と打線の強化を目指すオリックスとの思惑が一致したわけですが、これが12球団で成立した今季初のトレードです。移籍期限は7月末。これを機に他球団でも駆け込みトレードが頻発しそうな気配です。ヤクルト猛追のためリリーフ陣の再建が必要不可欠な巨人は実績ある中継ぎ投手を探しているし、セの最下位に沈む中日は立浪監督がさらなる大ナタをふるうともっぱら。20年に初の打率3割をマークした高橋周平クラスの放出も辞さない構えです。パは首位のソフトバンクから5位のオリックスまでが7.5ゲーム差以内にひしめいている状態。まだ5球団に優勝のチャンスがあるわけで、セ相手のトレードが複数成立するかもしれません」
とは、球界OB。
ちなみに、昨年は中田翔の巨人移籍をはじめ、シーズン途中のトレードだけで8件が成立。そのうち3件が移籍期間が終了する月だった。