降板を告げられた直後に「勝負せんか!」と一喝…権藤監督が何度も怒った理由
「勝負せんか!」
と、一喝された。
投手はいったんマウンドに上がったら、どんな状況だろうと、逃げの投球は許されない。打者に向かっていくべき。疲れているのはみな、一緒なのだから理由にならない。権藤さんはそう言いたかったに違いない。
■ベンチの出入り口で目が合うと……
8月だし、投げ終わった後は当然、汗だくになっている。チェンジになったらロッカールームに着替えに行く。ところが、横浜スタジアムはベンチの出入り口が1カ所しかなく、その付近に首脳陣がいる。つまり監督の前を通らなければ、ロッカールームに行けないのだ。
案の定、そこを通るときに権藤監督と目が合って、うわっと! と思った瞬間、「そんな顔をして投げとったら(他の選手に)示しがつかん!」。
そういうときは得てして、他の場所でも出くわしたりする。降板後、他のピッチャーが投げているときにトイレでバッタリ。またしても叱られた。