ロッテ田村龍弘が国内FA権取得 “打てる捕手”FA宣言なら今オフ一番人気間違いなし
多くの球団が、その日が来るのを今か今かと待ち構えている。
14日に国内FA権を取得したロッテの田村龍弘(28)。今季はわずか2試合にしか出場せず、3日のPCR検査で陽性反応。コロナ特例のルールにより、療養期間が一軍登録日数に数えられたこともあり、念願の権利を手にした。
田村はプロ3年目の2015年に初めて開幕マスクに抜擢されると、この年から正捕手に定着。18年は全試合に出場し、3本塁打、35打点、打率.239。刺殺、捕殺ともにリーグトップだった。一方でケガの多い選手でもあり、昨年は左ふとももと左脇腹の肉離れを経験。今季は高卒ルーキー捕手の松川(18)や3年目の佐藤都(24)ら若手に出番を奪われた挙句、二軍調整中に再び故障。7月下旬にようやく一軍合流するも、その矢先のコロナだった。
ロッテの球団OBが言う。
「強肩でフィールディングにも定評があり、投手陣とのコミュニケーションもマメ。投手は信頼している捕手に対しては迷いなくボールを投げ込めるので、その意味でも田村は投手陣の力を最大限引き出すことができる。打撃も粘り強く、16年は打率.256。捕手としては十分打てる部類です。いくら若手の台頭があったとはいえ、二軍で塩漬けにされる選手ではありませんよ。実は田村は首脳陣と折り合いが悪く、それが起用にも影響しているともっぱら。ロッテの首脳陣がオフに一新されればともかく、そうでなければFA宣言は確実でしょう」