元関脇・逸ノ城と湊親方の“歪んだ師弟関係” 幕内復帰直後の電撃引退、会見で目も合わさず
前出の親方は「師匠が甘やかして、増長させた」と、こう話す。
「部屋の稼ぎ頭、いわゆる『米櫃』を優遇するのはどの部屋でもあるが、湊親方は逸ノ城のご機嫌取りに終始。不仲になった後は、機嫌を損ねないように腫物扱いだった。勝手に一人暮らしをした時も、付け人を派遣して身の回りの世話をさせていた。地方場所の宿舎でちゃんこを食べる際、師匠と顔を合わせたくない逸ノ城が2階の部屋に籠って弁当を食べていたのも黙認。逸ノ城が増長し、師匠を見下すのも当然ですよ。当初、逸ノ城は引退後は親方になるべく、日本国籍を取得。師匠と交換するための親方株もすでに決まっていたが、突然、逸ノ城がこの交渉を破談にした。これ以上師匠と関わりたくなかったのだろう」
引退会見では互いに目を合わさず、固い表情だった両者。いびつな師弟関係は誰も得をしないまま、終焉となった。