大谷は賭博問題「白でも黒でも」100億円がパー? イメージ悪化でスポンサー撤退の現実味
三菱UFJ銀行も、「現時点で契約を変更する予定はありません。すでにドジャースのユニホームを着た宣伝物の撮影も済ませており、今後順次展開していく予定です」(広報部)とした上で、「今後については状況を見守りたい」とした。「ノーコメント」とする企業も複数あった。
経済学者で関大名誉教授の宮本勝浩氏は、「日本の企業は基本的に大谷選手が罪に問われない限り、スポンサーを降りることはないでしょう」と、こう話す。
「スポンサー企業は大谷選手が賭博や違法送金に関与していた、という証拠が出るか出ないかを、様子見しているとは思います。とはいえ、広告主や消費者の需要が非常に高い大谷選手とのスポンサー契約は、簡単に切れるものではありません。何かがあったときに困るからといって、途中解約したり、来春の契約満了時に更新しない、という選択をしてしまうと、大谷選手が潔白だったときに再契約を結ぶのは難しい。
その間に、同業他社に取られかねませんからね。一方で、米国資本の企業の考え方は読み切れない部分があります。米メディアをチェックしていると、大谷選手が白か黒かにかかわらず、大谷選手に対する論調は個々で違いがある。今回の捜査は簡単には結論が出ず、長期化する可能性もありますし、企業ごとに騒動の捉え方も違うかもしれない。少なくとも、日米ともに新規のスポンサー契約は自粛せざるを得ないでしょう。かくいう私も、今の状況では大谷選手に関する経済効果を計算しづらい状況です。さらに言えば、大谷選手の今後のためにも、水原氏はオモテに出てきて、きちんと話した方がいいと思いますね」