「重症説」の佐々木朗希にメジャースカウトはヤキモキ…長期休暇を挟み「むしろ劣化の可能性」
「やっぱり昨年までのササキとは違う」
8日の対ソフトバンク戦。ネット裏で佐々木朗希(22=ロッテ)の投球をチェックするメジャースカウトからは、こんな声も聞かれた。
「昨年までは7、8割の力でも速球は162、3キロをマークしていた。けれども、今季は大半が160キロに満たない。力を入れて、やっと160キロが出る感じですから」とは前出のスカウトだ。
この日は5回、90球を投げ、自己ワーストの9安打を浴びて3失点、9奪三振。初回のピンチで161キロをマークしたものの、速球のほとんどは160キロに届かなかった。
当初はオフのメジャー挑戦を見据え、あえて出力を抑えているとみられていたが、そうではないらしい。
「首脳陣によれば、春先から調子が悪かった。本人もスピードが出ないと、しきりにクビをひねっていたというのです」とはロッテOB。要するに、速い球を投げたくても投げられない。そんな状態がいまも続いているようなのだ。
右腕のコンディショニング不良で2カ月近く戦列を離れたのは、こんなはずではないと強引に出力を上げた反動なのかどうか。いずれにせよ復帰登板に続き、今回も速球の大半が160キロに満たなかったのは、それだけ状態が深刻なのではないか。