大谷への「死球」地獄はこれからが本番…米国人は《パーフェクト選手が日本人》が我慢ならない
8月31日を境にイキのいい若手の内角攻めが始まる
大谷翔平(30=ドジャース)が死球を食らったことで、ちょっとした騒ぎになっている。
日本時間26日の対レイズ戦の八回、左腕ラブレディの投じた速球が大谷の左手首付近を直撃したことが引き金に。大谷は「痛ーっ!」と絶叫。ドジャースタジアムのスタンドからは大ブーイングが沸き起こるなど、批判が殺到したラブレディは自身のX(旧ツイッター)のアカウントを削除する事態に追い込まれたのだ。
41本塁打の大谷はこれが今季4個目の死球。メジャートップの51発を放っているジャッジ(ヤンキース)は9個、38発のサンタンダー(オリオールズ)は7個の死球を食らっているから、長距離砲の中で大谷の死球が多いわけではない。
投打の二刀流として、かのベーブ・ルース以来の2ケタ勝利、2ケタ本塁打を達成。2度のMVPに本塁打王、史上6人目の「40-40」……スポーツ界最大となる1000億円超契約を勝ち取った大谷がスーパースターなのは間違いない。「投手が大谷にぶつけて、ケガでもさせようものなら大変なことになる」との声が特に日本メディアからは上がっていて、大谷自身も、そんな“空気”を利用しているフシがあるという。
「内角のボール球に対して、たとえ当たりそうもなくても、オーバー気味に体を大きくのけぞらせるシーンが多い。すると観客は一斉に相手投手にブーイングを浴びせる。特に本拠地では地鳴りのような反応になりますからね。そうやって、あえて投手に内角の際どいコースに投げさせないようにしているのですよ」とみているのは現地特派員だ。
■プレーオフへラストスパート
しかし、だからといって、今後、死球禍にさらされない保証はどこにもない。
ひとつは8月31日を境に、選手登録枠が26人から28人に拡大されるからだ。これによってメジャー昇格したイキのいい若手が、生き残りをかけて目の色を変える。ハングリーな彼らにとっては結果を出すことがすべて。相手がスーパースターだろうと遠慮などするわけがないし、むしろ名のある選手をやっつけてこそ自身の価値が上がるというもの。投手であれば後先考えず、打者の内角をガンガン攻めてくるに違いない。