大谷に前人未踏「50-50」達成に現実味…追い風になる《未来の扉をこじ開けたい》メンタリティー
「未来が見えない」スランプ脱却
日本時間24日のレイズ戦でメジャー史上6人目の「40本塁打、40盗塁」を、史上最速で達成したドジャースの大谷翔平(30)。
翌25日に130試合目となる同カードで41号を放ち、シーズン51本、49盗塁ペース。メジャー史上初の「50-50」は十分可能性がある。
18日の試合後には「構えている段階で、いい未来があまり見えてない」と話したばかり。8月は25日現在、打率.222と不調だが、それでもここまで9本塁打。月別では6月の12本に次ぐ一発を放っている。本塁打をコンスタントに重ね、現在は「ボールの見え方がいい」状態に回復している。適応力、修正能力にたけていて、スランプが極端に短いのは50本に向けたプラス材料だ。
今後の対戦相手にも恵まれる。9月はダイヤモンドバックス、エンゼルス、ガーディアンズ、カブス、ブレーブス、マーリンズ、ロッキーズ、パドレスの8球団と対戦。このうち通算対戦打率が3割に満たないのはガーディアンズ(.292)、マーリンズ(.167)、パドレス(.188)の3球団だけ。最多の6試合あるロッキーズ戦は打率.333、6本塁打と打ちまくっている。
精神面での上積みも期待できる。ドジャースは現在、2位のダイヤモンドバックスに3ゲーム差をつけたナ・リーグ西地区首位。過去6年、早々とシーズンが終了していた大谷は、未体験のプレーオフに向けて待望の「ヒリヒリした9月」を過ごすことになる。「ポストシーズンに進出して、ワールドシリーズに勝つのが一番」と新たな目標に向けて意欲満々だ。