松山英樹よ、富士山をバックに豪快ショットを見せてくれ…衰退する国内男子ゴルフ界のため、ぜひ
大リーグ・ドジャースの大谷翔平が日本時間の20日、前人未到の「50-50」を達成し日本中を沸かせた。この大谷に匹敵するといえば大袈裟かもしれないが、松山英樹の活躍も目を見張るものがある。
松山は2021年にアジア人初のマスターズ優勝で、日本ゴルフ界の悲願を成し遂げたが、今年も2月に「ジェネシス招待」(カリフォルニア州・リビエラCC)で、アジア人最多の米ツアー通算9勝目を挙げ、8月にはパリ五輪で銅メダルを獲得。その余勢を駆って直後のプレーオフシリーズ第1戦「フェデックス・セントジュード選手権」では、最終日に逆転されながら、上がり17、18番で奇跡に近い連続バーディーで再逆転しての優勝。通算10勝目の金字塔を打ち立てた(年間王者はツアー選手権優勝のS・シェフラーで2500万ドル=約36億円のボーナス獲得)。
今季の獲得賞金もケタ外れで、何と日本円にして約16億円。賞金ランクでも前述のシェフラー、今季全米プロ、全英オープン2勝のX・シャウフェレに次ぐ3位。名実ともに世界のビッグスリーとなった。
松山は、パリ五輪銅メダルでJGA(日本ゴルフ協会)オリンピック競技対策本部が制定した報奨金600万円全額を、JGAが今年から立ち上げた新人育成の選手強化事業に寄付している。今や未来を目指すジュニアゴルファーや、多くのゴルフファンにとっての英雄でもある。