阿部巨人が気を揉む阪神「岡田ロス」の反動《一体感が増すのが一番怖い》…よぎる2014年の悪夢
■中日は立浪監督退任で打線覚醒
確かに中日は、立浪監督が今季限りでの辞意を表明した直後の試合で、23年ぶりとなる初回1イニング3本塁打をマークするなど打線が覚醒。4連勝を飾っている。
一方で巨人は、9月に2度の5連勝があった阪神に、一時1ゲーム差に迫られるなど、猛追を受けた。チームの状態が上向いている中での岡田監督の退任報道で、むしろ勢いが加速するのではないかというわけだ。
阿部監督にとっては10年前、球団創設80周年だった2014年の悪夢が重なるかもしれない。球界関係者がこう語る。
「巨人打線は中軸の阿部(打率.248、19本塁打、57打点)、村田修(.256、21本塁打、68打点)がシーズンを通じて不振。チーム打率はリーグ5位(.257)にとどまった。菅野がチームトップの12勝を挙げるなど投手力でリーグ優勝を果たしたのは今年と似ているが、打線が弱く、CSファイナルSではあっけなく阪神に4連敗を食らった。このスイープのショックもあってか、巨人は翌15年から4年間、リーグ優勝から遠ざかる暗黒時代に突入。この年、35歳で過渡期を迎えながら、4番・捕手を務めた阿部監督にはトラウマがあるでしょうから」