阿部監督の長期政権にオーナーお墨付き? それでも一寸先は闇な「巨人の黒歴史」
巨人の山口寿一オーナー(67)が27日、都内で行われたオーナー会議に出席後、阿部監督について「監督としては1年目。この時期にこの位置にいるっていうのは大健闘。来年は当然やってもらわないと困ると思ってます」と3年契約2年目の来季続投を明言した。
就任1年目にリーグ優勝奪回なら、3年どころか、長期政権も見えてくるのではないかーー。「それとこれとは話は別です。原監督の例もありますから」と、球界関係者がこう続ける。
「原監督就任1年目の2002年は、エース上原を中心とした強力な先発ローテと、4番・松井を筆頭に清原、江藤、高橋由らの超重量打線で独走。終わってみれば、2位ヤクルトに11ゲーム差をつけて優勝した。日本シリーズも西武に4連勝と圧倒的強さで日本一。でも、オフに松井がヤンキースへFA移籍すると、翌03年は攻撃力が低下し、投手陣もチーム防御率が3.04から4.43と大幅に悪化。
シーズン終盤に9連敗を喫するなど、18年ぶりに阪神にリーグ優勝をさらわれ、3位惨敗。当時の渡辺オーナーに『読売グループ内の人事異動』として、原監督は任期を残しながら辞任に追い込まれた。日本一になった翌年に3位になっただけで事実上の解任。阿部政権だって来年コケけたらどうなるか。一寸先は闇。それが巨人ですから」