阿部巨人が気を揉む阪神「岡田ロス」の反動《一体感が増すのが一番怖い》…よぎる2014年の悪夢
阪神・岡田彰布監督(66)の今季限りでの退任報道が一斉に出た3日、前日にレギュラーシーズンを終えた巨人の某関係者は「岡田さん、辞めるんですね。来年もやると思ってました」と冷静に受け止めた。
巨人は昨季、岡田監督が就任した阪神に6勝18敗1分けと大きく負け越し、阪神の18年ぶりのリーグ優勝をアシストした。そのため、巨人の阿部慎之助監督(45)は昨オフに就任した際、「阪神戦は五分でいい」と宣言。その通りに今季は12勝12敗1分けで乗り切ると、4年ぶりのリーグ優勝の奪回に成功した。前出の関係者が続ける。
「もし阪神がCSファーストステージ(S)を勝ち上がってきたらイヤな感じはする。ファイナルSは巨人に1勝のアドバンテージがあるとはいえ、対戦成績は互角なわけで、ちょっとしたことで勝敗が分かれる可能性があるからです。監督の退任が決まると、得てしてその反動でチーム力は上がるもの。例えば中日は立浪監督が辞めると決まった途端、急に勝ち始めた(5勝1敗)。選手は『辞める監督のために』っていうより『次の監督にアピールしたい』という気持ちになる。理由はどうあれ、今年はどこか冷めていたような阪神ナインが、独善采配で煙たがられていた面もある岡田監督が辞めることによって、一体感が増すのが一番怖いですね」