大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果
「ドジャースが大谷選手に支払う『10年総額1000億円』は必ず元が取れます」
こう断言するのは、数々の経済効果を発表してきた関大名誉教授(理論経済学)の宮本勝浩氏だ。
日本時間31日、ドジャースの大谷翔平(30)はワールドシリーズ(WS)第5戦でヤンキースに勝利し、悲願のWS初制覇を達成。シャンパンファイトで大はしゃぎした大谷は泡まみれになりながら「この1年間、みんなと戦ってきて、最高の1年間だった」とうなずいた。
昨オフ、エンゼルスを退団し、MLB史上最高の10年総額1000億円で契約したが、その天文学的なサラリーもいまや米国内では「安すぎる」との声が出始めている。
冒頭の宮本氏は10月上旬に「社会現象としての2024年の大谷選手の経済効果」のリポートを発表。大谷が日米両国内で生み出す経済効果を約1168億円とした。その宮本氏が言う。
「ド軍は今年1年だけで、相当な金額の大谷効果を享受しています。球場などへの広告を1業種1社に絞り、その1社と高額の契約を結ぶなど、巧みに収益を得ています。エンゼルスでは1社2億~3億円だった広告料は、ド軍では約5倍の10億~15億円にハネ上がっているとみられます。実際、ド軍と3年契約を結んでいる『いなば食品』は年平均10億~12億円を支払っているといわれています」
ド軍は今年、新たに大谷関連で14社といわれるスポンサーを獲得したという。1社につき年10億円と仮定すれば計140億円もの利益を得ることになる。
あるスポンサー企業の関係者は、「今季の活躍とWSを制覇したことで、来年以降、ド軍と新たにスポンサー契約を締結、更新するとなると、金額は数倍にハネ上がるだろう」と言う。
「ド軍はスポンサー収入に加え、入場料収入(売店収入)、グッズ収入でも大谷効果の恩恵を受けている。レギュラーシーズンでは前年より10万人観客が増えた。WSの主催試合は2試合にとどまりましたが、リセールサイトで売られたバックネット裏のチケットに300万円もの値が付くなど、大盛況でした。今季の大谷選手は故障者が続出する中で前人未到の『54-59』を達成。WSは左肩の故障などもあってあまり活躍できませんでしたが、ド軍世界一への貢献度は少なくとも3割程度はある。WSを含めてドジャースタジアムで観客が消費する金額の3割が大谷効果に該当します。さらに2年連続でMLB1位の売り上げを記録したグッズ収入も、基本的に肖像権はMLB選手会が一括管理していますが、ド軍も本拠地での販売分などで利益を得ているはずです」(宮本氏)
フォーブス電子版(10月25日付)によると、「ドジャースのスポンサー契約数は30球団中25位だが、今年のスポンサー収入は米NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の多くのクラブを上回る3億ドル(約455億円)近くに達した」という。